きさ工房

橋本勲さんの作品

橋本勲さんの作品

橋本勲さんの作品

橋本勲さんの作品

大学を卒業後、好きだった木に関わりたく、岐阜県立高山高等技能専門学校木工工芸科で学び、2年間高山市内の和家具メーカーに勤務。その後友人からの誘いもあり岩手に。1990年「きさ工房」として独立。宮沢賢治の故郷という事にも引かれ、最初に住んだのが小岩井駅の近く。もともと東京都内で生まれ育った橋本さんに「岩手の冬は大変じゃないですか」とお聞きすると「いや、高山はそれほどでもないけれど岩手より寒かったので別に大変とは思わなかった」と。

さらに、小岩井に住み始めた時の印象を語ってくれました。「当時の小岩井駅周辺は夜になれば近隣に明かりはなく、人一人歩いていない。しんと静まり返った駅舎。満天の星。ああ~賢治の郷か、と感激したのを今でも思い出します」

暮らすこととは別に、大変だったのが、仕事のための木材の調達。「東京で仕事をしていた時は電話一つですぐ木材が入手可能だった。岩手では電話帳を見て探したが、移動製材所とか東京では聞いた事すらない製材所があり、木材入手に苦労した。材料の木材は製材してから最低でも3年は乾燥させなければいけない。板を買ってすぐに製品に出来るわけではない」山村の製材所や廃業した製材所に自ら出向いて乾燥した木材を分けてもらった話をしてくれました。現在では県の森林組合の製材所から材を求めることが出来ますが、当時を振り返ると「そんな苦労も楽しい思い出だ」とも話していました。

橋本さんの作品作りはクルミ・ヤマザクラ・ヤマナシ・トリネコ・エンジュといった広葉樹はもちろん、杉やヒバのような地元産の針葉樹を使います。それぞれの木の個性を見極めることからはじめ、木の色合い、肌合い、強さを生かし、シンプルな製品作りを心がけています。注文製作はお客様のイメージに合わせて、極力自分のカラーが出ないように心がけて製作しているそうです。

作業中は対応できませんので、訪問の時は必ず事前にご連絡ください。
きさ工房
岩手県岩手郡雫石南畑28-335